走馬燈

さりげないめくばせで 鍵をわたしながら
あなたは夜の街へ 車をすべらせてゆく
浮気な男と わかっていても
ほんの少しのやさしさに 酔いしれる私
部屋のベランダ くるくると
想い出重ねて ゆらめきながら
恋のあやまち またくり返す
女心は 女心は走馬燈

あどけない顔をして 悪い人なんだから
化粧を盗み見てる 子供のようなあなたね
浮気な男と わかっていても
ちょっと淋しい横顔が たまらない私
秋の夜風に くるくると
言葉のはしばし 彩(いろど)りながら
嘘のいいわけ またくり返す
男心の 男心の走馬燈
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