夕陽燦燦

緑の春は うらうらと
蝉鳴く夏は せわしなく
秋風吹く日 手をふって
旅立つ子らを 見送った
赤とんぼ 赤とんぼ
微笑(ほほえみ)かわす 今、ふたり

他郷(たきょう)の空に 星仰ぎ
父母(ちちはは)如何に いますかと
あなたと夢を 追いもとめ
遥かな時間(とき)を 越えて来た
赤とんぼ 赤とんぼ
泣いた日もある 今、ふたり

女は愛の ゆりかごで
男は生命(いのち)を 楯(たて)として
晴れのち曇り また雨の
険しい人生 のりこえて
赤とんぼ 赤とんぼ
夕陽燦燦(さんさん) 今、ふたり
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