君だけが秋めいていた

バスターミナル
(人混みの中)
君を見かけた
グレーのカーディガン
大人っぽく見えるね

夏の休みに
(何があったの?)
恋をしたのか?
もう僕が知ってる
いつもの君じゃないみたい

微笑みながら
そばに来るけど
一方的な恋
どんな顔して
話せばいいか
半袖シャツ まだ着ている
僕は戸惑う

君だけが秋めいていた
二人の季節
切ない風がなぜか吹いている
言葉では言い表せない
心の空は
太陽がよそよそしくなる
九月の終わり

どこか違うね
(髪を切ったの?)
キレイになった
小麦色のはずが
今年は陽灼けしてない

「相変わらずね」
君に言われて
意味を考えたよ
僕は今年も
ライフセーバー
あの渚で待ってたのに…
夏は空振り

君だけが秋めいていた
時は過ぎてく
くるりと背中向けて手を振った
そう僕は来年もきっと
同じ場所から
何となく好きでいるだろう
取り残されて…

君だけが秋めいていた
二人の季節
切ない風がなぜか吹いている
言葉では言い表せない
心の空は
太陽がよそよそしくなる
九月の終わり
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