こころ舟

捨てて忘れて あきらめて
涙(みず)に流した 夢なのに
霧が明日(あした)を かくす夜(よ)は
にじむ灯(あか)りに 身をふるわせる
よわいわたしに 逆戻り
だめよだめよね… あゝやっぱり女

頬(ほほ)をころげる 涙より
つらいものなの 残り香は
嘘と本気の けじめさえ
つけてくれずに 逃げてく男
呼んでどうなる わけじゃない
知っていながら… あゝやっぱり女

人のさだめは 川の帯
ゆれて流れる こころ舟
紅は濃いめに ひいたって
酒におぼれる 泣き虫だから
あなたひとりの おもかげを
抱いているのよ… あゝやっぱり女
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