容れ物

容れ物みたいな自分
入れた分だけ大きくなる

好きなものを入れるのか
嫌いなものかで変わってしまう

子どもの頃に好きだったものを 集めて集めて
もう一度 入れ直す あの頃の自分に戻る

自分という自分になりたかったけど
本当の自分が じつは分からない
自分が自分であることを 忘れるために
自分になろうと 探している

容れ物みたいな自分
何も入れないと小さくなる

もう中味が底をつく
空っぽになる自分が怖い

日々の暮らしに追われても 夢を 集めて集めて
もう一度 入れ直す 新しい自分が見える

自分という自分になりたかったけど
本当の自分が じつは分からない
自分が自分であることを 忘れたいから
自分になろうと 探している
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