さよならの街角

あなたに愛された日々を
想えば 涙が
とめどなく 流れ落ちる
たそがれの街角
けれどもハンカチは
かさないでほしい
やさしさは嘘でしょう
別れのこの時は 見知らぬ人のように
私をみつめて いてほしい

あなたのいなくなる部屋を
想えば おもわず
ふりむいてすがりたい
たそがれの街角
けれどもその腕で
抱かないでほしい
想い出が こわれるから
最後のこの時は ただ背中をむけて
「さよなら」と云って 別れたい

けれどもハンカチは
かさないでほしい
やさしいは嘘でしょう
別れのこの時は 見知らぬ人のように
私をみつめて いてほしい
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