ひとりの酒

あなた残した この酒に
今もあの日が うつります
飲めば飲むほど 淋しさが
胸に涙を つれて来る
どこに悲しみ 捨てるやら

好きで覚えた わけじゃない
あなた教えた 酒の味
忘れられない 面影が
揺れるグラスに また浮かぶ
偲ぶ酒場で むせび泣く

ひとりぼっちは 寒いから
生きることさえ つらくなる
話し相手が ほしいのに
酒は黙って いるばかり
あなたに逢いたい 雨の夜
×