北へひとり旅

あきらめた 筈なのに
なぜに消えない こころの寒さ
どこへ行く…
宛もなく 夜汽車乗り継ぎ
ひゅる ひゅる ひゅる 海が泣く みなと町
夜の函館 流れてひとり

うらんでも 憎めない
そんな女の 切なさ弱さ 
爪を噛み…
瞼をとじて 涙こらえて
ほろ ほろ ほろ 過ぎた日が また浮かぶ
窓に潮風 釧路が近い

きらめいて 燃えつきて 
せめて別れを 飾りたかった
北へ行く…
渡り鳥 根室海峡
はら はら はら 風花が 波に散る
強くなります 明日はきっと
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