ホテル・カウントダウン

数え切れないほどの四角い窓 何も感じない
ホテル・カウントダウン
壁一枚のむこうでゆれるのは
チクタク・チクタク
顔のないあいつの影だった

飾られた絵は 遠い異国の花
甘い匂いに 手足はしびれてる
エレベーターが開けば立っている
チクタク・チクタク
もう少しだとそっと ささやく

終わりない廊下に 響きだす口笛
なつかしくて ぞっとする メロディー
秒針は冷たく 描く円は優しく
チクタク・チクタク
笑う あいつの顔は
鏡の中 ひとつだけだった
秒針は冷たく 砕けちるシャンデリアの中
チクタク・チクタク
本当はわかってたよ ずっとね
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