三月のブルー

帽子 なおして ひとり 汽車を降りた
ふいに あざやかな 三月の潮風

あの日 あなたが 写したポラロイド
色あせてたはずの 海猫 呼ぶほうへと

ひろがる 深いブルー
涙まで さらって
遠ざかる 船のきらめき
いつまでも 見てるの

白い貝がら どこへ なくしただろう
耳をあててみても もう 何も聞こえないけれど

あなたの笑顔の その奥 深い場所へ
どうすれば 届いたの?
強い風 帽子が舞い上がった

とんでけ どこまでも
涙まで さらって
遠ざかる 小さな恋に
さよなら つぶやくわ
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