あんたとあたしの二十年

両目開いて あんたに惚れて
片目つぶって ついて来た
あれから何年 経ったかな
夕べのあの女(ひと) 何処の女(ひと)
からの財布で 朝帰り
女の焼きもち 恐いのよ
あんたとあたしの アー 二十年

お猪口(ちょこ)片手に 目じりを下げて
おまえ頼りと 言うあんた
いつもその手で 騙されて
駄々っ子みたいな 無理を言う
男の我が儘 お見通し
空気の様だね あたし達
あんたとあたしの アー 二十年

早く帰ると 出がけに言って
仕事だからと 午前様
口きくことさえ 嫌なほど
怒っていながら 世話を焼く
不思議なものよね 夫婦って
だけど真から 惚れてます
あんたとあたしの アー 二十年

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