海と女と浪花節

カニの甲羅に 酒注いで
カモメ一緒に のみたいね
惚れた女の いることを
海が荒れても 忘れるな
こんな夜には ひとつおぼえの浪花節
アアンアン…
唄ってやるから 帰って来いよ

海の男は 今どこに
みぞれまじりが 気にかかる
髪に一輪 花飾り
待っているのよ 紅さして
こんな夜には のどが自慢のうなり節
アアンアン…
唄ってやるから 帰って来いよ

海へ出たなら がむしゃらで
命知らずの 暴れん坊(ぼう)
風よ変わるな 吠えるなよ
背のびしながら 待ちわびる
こんな夜には 涙こらえて浪花節
アアンアン…
唄ってやるから 帰って来いよ
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