恋人

真新しいコップを割って
水道の蛇口ひねってみてもまた無駄になる
どこか遠くの街の人に
戸惑いを隠し切れないような日が今だにある

今日も君は同じ夢見てるの

過ぎ去った日をかきまぜた
いくつもの恋は何処か飲み込んだまま消えてゆく

まちがいなら早く気付いたはず

君を抱きしめる頃にはきっとメロウな夜が来てる
息を切らして走ってても明日は変わらないさ

いつでもそうさ

必要のない雑誌を見て
人ごみに紛れて分からなくなって終わってく

ニュースはまだ昨日を追いかけて

あの日脱ぎすてたコートから君の匂いがした
いつもスキップで橋を渡っていた君の姿がまた見たくなるのさ

折り曲げてた膝は今も
頬濡らして眠ったままなんて

君を抱きしめる頃にはきっとメロウな夜が来てる
息を切らして走ってても明日は変わらないさ

そう あの日脱ぎすてたコートから君の匂いがした
いつもスキップで橋を渡っていた君の姿がまた見たくなるのさ
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