Drops

夜のバスは声もなくひた走る
居眠りをすれば昔の恋人の夢
車内には淡い月明かりが差して
このまま何処か遠くへ行けたら

大好きだった飴玉の舌触りも
僕を満たしてくれないでしょう
人の好い笑顔を振り撒いて
すり減っていく君を 見ていた

強く脳裏だけに焼き付いて
くらくら 嘆いてる そんなこともあったね
不埒な合図で繋がって
ゆらゆら 揺らいでる そんな僕の意味を教えて

雨の気配 湿っぽいのは苦手なの
視線を外せば逃げ出したみたいだ
相変わらず車内は薄暗いままで
浅く溜息をついた目蓋を閉じる

尖った皮肉や意地の悪い冗談も
僕を傷付けはしないだろう
これからはきっと振り向かないよ
もう会うこともないね さよなら

強く脳裏だけに焼き付いて
くらくら 嘆いてる そんな夜はもう来ないよ
狭い歩幅から連れ出して
ゆらゆら 笑ってる 退路なんてないの さあ行こう

強く脳裏だけに焼き付いて
くらくら 嘆いてた そんな夜はもう来ないよ
狭い歩幅から連れ出して
ゆらゆら 笑ってる 退路なんてないの さあ行こう
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