ひと時だけ

あなたの腕 枕にして
ひと時だけ 憩わせてね
こんな時間 いつまでもは
続かないと 分かっているわ
互いの自由 それぞれの道
大事に思う 二人だもの 当たり前ね
けど人生に 少し甘えて
嬉しく燃えた 炎の残り
もう少しだけ 抱いていたいの

あなたは夢 語り始め
ひと時だけ 未来重(がさ)ね
まるでそれは 心地の良い
BGM 分かっているわ
永久の愛など 誓えないと
承知している 二人だもの 当たり前ね
けど人生は 年経(ふ)るごとに
お利口になる 積木じゃなくて
時折駄々を こねてみたいの

そう人生に 少し甘えて
頭の中を 空っぽにして
ほぐれた心 抱いていたいの
この ひと時だけ
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