伝説

冬の南風が吹き荒れたその朝
一羽の鳥が死んでいた

手にとればかすかなぬくもりが哀しい
閉じた瞼は微笑んでいるよう

何故その理由(ワケ)を 私に問いかける
残された寂しさが 心吹き抜ける
命の終わりに

喜びも悲しみも伝説になってゆく
すべてのページは閉じられた

生きることのさだめ 教えられるように
二度と動かぬ なきがら 抱いた

誰が知ろう 愛の行方を
残されたものたちに いつも問いかける
夢の終わりに
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