小さな隣人

冷たい 雨降りで
ここから 動けない

錆び付いた 心には
誰の声も 届かない

独りで 見上げてる
夜空には 何もない

けど

悲しい 歌ばかり
口ずさむ気にも なれない

こんな気持ちを何と言おう
空っぽだって訳じゃないんだ
ただ虚しくて寂しくて
仕方がなくもあるんだけれど

こんな気持ちを何と言おう
切ないってだけじゃないんだ
ため息の中から零れた希望に
思わず挨拶をしたんだ

悲しい ほどに青い
空が今日は 苦しくて

でも

優しい 歌ばかり
口ずさんでいた 昼下がり

こんな気持ちを何と呼ぼう
無表情ってわけじゃないんだ
まだ君のことを思い出すと
胸が締め付けられるけれど

こんな気持ちを何と呼ぼう
泣きたいってわけじゃないんだ
渡り鳥を見つけ零れた笑顔に
「元気かい?」って声をかけたんだ
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