百夜月

他人(ひと)目を避ける 恋をして
闇夜を待って 愛に行く
これが運命(さだめ)か ふたりの罪か
月が邪魔する 道行(ゆきみち)を…
百夜(ひゃくや)通(かよ)って 渡れぬ川は
浮世の川か 浮世の川か 百夜月(ももよづき)

夢でもなぜか 逢えなくて
想いは募る 一夜(いちや)ごと
たったひとりの 愛する人を
月よ映して 今宵だけ…
百夜通って あきらめきれぬ
未練の色か 未練の色か 百夜月

涙で漉(す)いた 便箋に
闇夜の墨で 書く手紙
きつく結んだ ふたりの命
月もわかって くれるでしょう…
百夜通って 渡れぬ川は
縁(えにし)の川か 縁の川か 百夜月
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