海の淵

水晶体の向こう側に
誘われるように墜落した

海月になって沈んでゆくよ
時には光も届かないほど

深く深く君の中へ溶けていくように

ねぇハニーねぇハニー
甘く冷たい夜の真ん中で
ねぇハニーねぇハニー
息を潜めたままひとつになる

月の明かりが波に揺れて
ふたりの静寂に届いたとき

誰にも見つからないように
華やぐ珊瑚をすり抜けたら

深く深く海の淵へ逃げてゆくように

ねぇハニーねぇハニー
高鳴る鼓動に身を委ねながら
ねぇハニーねぇハニー
透明な僕らはひとつになる

ねぇハニーねぇハニー
甘く冷たい夜の真ん中で
ねぇハニーねぇハニー
息を潜めたままひとつになる
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