影待ち

「いつだって会う時は 雨の日ばっかりだね」
君は微笑んでいた 僕も笑ったけれど
指にあの匂いだけが こびりついたまま
消さないでくれよ これ以上はもう

あれからどうやって歩いた
そんな事さえもう 忘れた
泥だらけの記憶の中で いつも

君の影だけ見ていた 君の涙を見ていた
君の影だけ見ていた それすら消えるまで

夜が二人だけを 狂おしく包んでいた
中指が曖昧に 君の中で溶けた
信じることはさぁ 裏切られるよりも
苦しいなんてねぇ 知らないでいたかった

あれからどうやって失くした
そんなことさえも わかんねぇ
あの時言おうとした言葉 今も

君の影だけ見ていた 君の名前を叫んだ
君の影だけ見ていた それすら消えるまで

君の影だけ見ていた 君の涙を見ていた
君の影だけ見ていた それすら消えるまで

君の影だけ見ていた 君の名前を叫んだ
君の影だけ見ていた それすら消えるまで

君の影だけ見ていた 君の涙を見ていたんだ
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