Silver moon

夕方6時半電車は凄い密度
人の疲れや 一日のため息で
ドアが開きホームは足音で埋まる
働き蟻みたいに 足早に散った

この痛みはなんだろう
この空しさはなんだろう
改札抜けて 新鮮な風
思わず口ずさんだ あの曲

逢いたくなった 唇かんだ 昂まる夜の気配
息を殺した獣のように 月を睨んだ 人恋しくて

この街中に人は溢れるほどいるのに
誰かが転んだ その側を通り過ぎていく

触れたら切れそうだよ
目と目で微笑みあいたいよ
渋滞の群れ 低い空に風
赤い光がなぜか怖かった

君に逢いたい 願いのように 心が乱れてゆく
一秒ごとに 夢追うように 繰り返してる

「君に逢いたい」

逢いたくなった 唇かんだ 昂まる夜の気配
息を殺した獣のように 月を睨んだ 人恋しくて
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