ポプラ・ポプラ

ポプラ・ポプラ 春 夏 秋
冬がきて また春がくる
ポプラ・ポプラ いつも見てる
駅からの通学路

ポプラ・ポプラ 白い息が
「おはよう」と 追いこしてゆく
きょうは少し うつむきがち
思わず 頬をそめた

ひとりの人の色に 世界がそまる
一日その人だけ みつめて過ぎてゆく

ポプラ・ポプラ そんなふうに
自分が変わっていくのが
なんとなく 悲しい気持ち
心が とまどってる

いつのまにか 彼の前で
わたしの声 あまえている
友だちに 知られたくない
わたしが わたしじゃない

放課後の窓ぎわの 気ままなおしゃべり
友だちの輪の中で 笑いころげていた

ポプラ・ポプラ あの自由な
日だまりのような時間が
永遠に つづいていくと
わけもなく 信じてたの

透明な水のような きのうが終わる
嫌いにならないでね 恋をしたわたしを

風に向かい 空に向かい
まっすぐに背すじをのばす
ポプラ並木 見上げている
やさしい人とふたり

ポプラ・ポプラ 春 夏 秋
冬がきて また春がくる
ポプラ・ポプラ いつも見てる
駅からの通学路

ポプラ・ポプラ いつも見てる
駅からの通学路
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