瞬間

夢をみた
ひとすじの道が
空の中へつづいている
日がさして輝いた
空にゆらめく街がある
空に流れる川がある
遠い記憶のかたすみの路地に
子供がかくれている

うずくまるきみをみつけたよ
空の街の雲のショーウィンドウ
忘れてた あの時に
何か約束をしたんだ
何か大事な約束を
どこへ あれからぼくたちは
どこへ はぐれてしまったのか

ふりむけば 街中の
窓が幾千のガラスを
窓が金色のガラスを
ふいに激しく震わせる
ぼくの心をたたいている
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