春はまた君を彩る

冷たい風の音に 散るまいと咲く
花の名は語らずに その身をさらして
人は生き急いで 夢をさまよい
時がただ巡ること 忘れて惑う

涙こらえながら 心にたずねれば
そこに聴こえる歌が 道を照らすだろう
春はまた 君を彩る
過ぎて悔いなき 想いを残せと

愛しい人の手を 握りしめても
いつまでも離さずに いられる手はない
人は誰もいつか 露と散るなら
道ばたの枯葉にも 優しくなれる

別れを悔やみつつ 心にふりむけば
きっと思い出から 旅ははじまるだろう
春はまた 君を彩る
遙か広がる 明日を目指せと

涙が涸れるまで 心に寄り添えば
きっとたったひとつの 愛に気づくだろう

春はまた 君を彩る
過ぎて悔いなき 光を灯せと

過ぎて悔いなき 光を灯せと
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