風・灯・女

俺の口から もれるのは
いつも淋しい 唄ばかり
冷たい肌の 女だが
暖かかった あの心
呼んでみたって 呼んでみたって
遠い人だよ
想い出すのは 止めようぜ

たった一つの 胸の灯が
消えて淋しい 夜の町
今ごろどんな 他人の手に
すがって生きて いるだろか
呼んでみたって 呼んでみたって
遠い人だよ
想い出すのは やめようぜ

散ってしまった 落葉なら
風に消されて 行くだけか
昔の傷に ふれないで
しずかに そっとしてやろう
呼んでみたって 呼んでみたって
遠い人だよ
思い出すのは 止めようぜ
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