男の旅路

見える傷には 泣かないが
見えない傷に 泣かされる
ふるさとの 土の匂いが恋しいよ
帰りたくても 帰れない
すまないな すまないな
花に詫びてる 男の旅路

痛さ深さは 違っても
傷には傷の 顔がある
思い出に 濡れる目頭その先に
母によく似た あかね雲
遠ざかる 遠ざかる
月日指折る 男の旅路

俺が作った 俺の傷
死ぬまで俺は 抱いて行く
もう一度 胸に希望の灯を点(とも)し
そうさ一から 出直そう
いつの日か いつの日か
帰る日が来る 男の旅路
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