北の慕情

北のさびれた 港宿
遠く漁火 ゆれてる
お酒並べて 泣いてます
二度ともどらぬ 時間に
あなたのやさしい 胸に抱かれ愛された
熱い女のよろこびは
夏の日の 恋の蜃気楼

ひとり海鳴り きいている
岬近くの 荒磯(ありそ)で
寒いこころが 呼んでます
あなたさがして 来たけど
とどかぬ夢なら この身投げて死にたいわ
あなたひとりに駆けた恋
さよならは とても言えないわ

今日も誰かが 冬の海
つらい涙を 捨てに来る
だけどわたしに 神様が
いたらあなたに 逢わせて
あなたのやさしい 胸に抱かれ愛された
寄せては返す想い出を
抱きしめる 愛しています 愛しています
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