ヒロイン

おとぎ話の中の 可愛いあの娘は
汚れのない心で 運命を待ってた

憎まず 怒らず 優しくいたいけど
理想のままには 生きれない現実

ねぇまわりの大人たちはいつだって
「清く正しく」っていうけれど
黒を知らずに純白の眩しさ わからないよ

憧れていたヒロインには なれない ならない
間違ってつまずいて 私を知っていく
心に渦巻いてる 不純な感情が
混ざりあって新しい自分の色を見つける

約束されたハッピーエンド 誰も持ってない
だからこそ何度でも 未来を描けるの

悩んで もがいて 迷ったその先に
大切なものが 見つかる気がするよ

ねぇまわりの大人たちはいつだって
「幸せの近道」を説くけど
誰かと同じ道を歩いて 何になるの?

誰もがうらやむ幸せは つまらない いらない
煌めく馬車に乗らず 走ってゆきたいの
守られた城の中 夢見てるだけじゃ
足りないわ 幸せはこの手でつかみたいから

憧れていたヒロインには なれない ならない
自分の物語を 綴ってゆきたいの
ドレスも魔法さえも なんにも いらない
人生のヒロインはそのままの私だから
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