風歌

朝露が輝き
光が溢れる
静寂はいつしか
その身を潜める

乾いた風静かに
季節を運んでく
巡りゆく月日が
命を育む
幾つの夜 超えてもまだ
あなたに会えないまま
眠りに落ちる前に
夢の淵で祈った

私のこの声が
海を渡る風になれば
どこかで独り震える
あなたの元へ 届いてよ愛の歌

花弁(はなびら)がひとひら
窓辺で踊ってる
少しだけ切なく
想いが募ってく
幾千もの出会いと別れ
その果て 此処まで来て
やっと巡り会えた
奇跡に祝福を

私のこの声を
風に乗せて流せるなら
傷つき羽根を休める
あなたの元へ 届けたい愛の歌

この歌に込めた 祈りに似た願い
いつまででも 私はただ歌い続ける

私のこの声が
海を渡る風になれば
どこかで独り震える
あなたの元へ 届いてよ愛の歌

私のこの声が
あの星まで届くのなら
いつかは永久(とこしえ)まで
あなたと二人 奏でよう愛の歌
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