彼と…

たそがれが あの窓におりて来て
カーテンをむらさきに そめている
坂道の あたりまで出迎えに
行こうかと手を休め ふと思う
彼と くらしているこの部屋で
いつかは泣く日が 来るだろうか
カタカタとサンダルを 踏みならし
バスが着く時間見て 走り出す

街の灯を 肩寄せて見ていたら
この人は何だろうと 感じるの
一年が 過ぎたのにまだ彼は
誰にでも妹だと 話してる
彼と くらしているこの部屋で
いつかは泣く日が 来るだろうか
ポロポロとわけもなく 泣けて来る
しあわせで頼りない 夜ふけごろ
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