すかんぽ

土堤の上ですかんぽは
レールの間に立っていた
急行ごとに気を付けをし
人の旅するを眺めていた

埃にまみれ、煙を吸い
肺をわずらい、うらぶられた
哀れな草、弱い茎
眼あり、心あり、耳もある

汽車は去り、汽車は近づく
哀れなすかんぽは
鉄道ばかり見て暮し
かつて汽船を見たことなし


※原詩を載せております。
楽曲の歌詞、及びタイトルは一部異なる内容になっております。
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