鉱夫の祈り

朝もやの中に ひとつ
こだまする 汽笛の音
こたえはいつも ひとつ
いつもこだまは ひとつだけ

子供らは 泣きじゃくる
腹をすかし 泣きじゃくる
私に出来るのは ただ
泣きつかれ 寝るのをまつだけ

お願いだ 聞いておくれ
街に住む お偉い方
この子らが 泣かないように
鉱夫の祈りを 聞いておくれ

凍りつく 土の下で
鉱夫の汗は 流され
凍りつく 鉱夫の下に
石炭は 眠りつづける

家族らは 今日もまつ
深く頭をたれて
子供らは 帰りをまつ
今日の日の終りを

お願いだ 聞いておくれ
街に住む お偉い方
この子らが 泣かないように
鉱夫の祈りを 聞いておくれ

お願いだ 聞いておくれ
街に住む お偉い方
この子らが 唄いだすように
鉱夫の祈りを 聞いておくれ
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