淡い季節

あても無く今日は 緑咲く春を 心、フワフワと 自転車こいだ
続け 晴れの空 こもれ陽 やわらかな坂道を 下ってく

風が押し出した背中 目の前の扉 開いたら
翼 生えるの

跳ねまわる光 芽吹くこの時に 鼻歌、歌った でたらめなメロディー
春の夕暮れは 鮮やかな藍を アゲハ、どこまでも たおやか泳いだ

高い雲の影 よけたら ゆるやかに坂道を下ってく

花が香る頃 身体抜け出して
陽射し 伸ばす手を 目指し つかまる

たたえた青さが 淡い奇跡だった
始まりの季節 僕沈んで……。

淡い奇跡 淡い季節

風が押し出した背中 目の前の扉 開いたら
翼 生えるの
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