心の種

雲の中で 銀色の光を
反射している 飛行機が飛ぶ

見えているもの ばかり追いかけていた
何か 見失うことを恐れて

人の手にかかってる 異質な光に
私の 心は 沈んで 飛べてない

いつまで 雲は彷徨って 雨に変わり消えていくの
近頃 激しく降るから
恵みになることも忘れてしまってた

まるで悪い 魔法にかかるように
消える 壊れる そんなこともある

自分をごまかさず 逃げずに生きよう
そう思っても 合わせる言葉を 選んでた

まっすぐに伸びるつもりが いつのまにか曲がっていた
それでも空に伸びてゆけと
何かが奥の方で ささやいてる

それは自分の 始まりのほうから聞こえてる ようだ
でも身体じゃなくて 心の奥のほうで
本当は そこにあるのは知っていた
土の中にあるものが 光に向かって伸びていくこと

ずっと 太陽は 照らしてた いろんないのち響かせて
伸び悩んだり 見失ったり
それでも混声のハーモニー

大丈夫だ 心の種は 自分らしさを 認めている
見えなくても 土の中でも
いつか恵みがある すべて受け入れて
時を重ねて
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