Pixie

途切れていた手紙の続き
色褪せてきたのに
突然のメールが届いて
あの頃へ誘うの

二人は 違う国
生まれても 出会えたのに

越えられなかったのは きっと
その距離だけじゃなく
瞳の奥にそびえていた
黒くせつない壁

ずっと あなたを守れなくて ごめんね
すべて投げだして ゆけなかった
思い出ごと ギュッと抱きしめられたら
らせんのかなたで 夢見る ピクシーのように

ふしぎなかたちのアンテナを
壁に描きつづけて
夜の波の上 同じこと
考えて眠った

二人の なぞがなぞ
逆らえない 見えないけど

ずっと あなたを守れなくて ごめんね
すべて投げだして ゆけなかった
冬の匂い 夏の朝陽にとかす
らせんのかなたで 待っている ピクシーのように
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