咲き乱れ花の散るらむ

艶やかに
染められた
沈み行く陽見つめてた
またひとつ
過ぎていく
月日に思いを重ね

鮮やかに
蘇る
あの日の記憶巡り行く
忘らるる 我が身なら
声を潜め叫ぼう

君のその眼に
映りこむ景色を
またひとつもうひとつ
刻んでく

咲き乱れて
花の散るらむ
今宵君と共に
月の影に隠れて
二人堕ちていくのだろう

優しさに
触れたとき
またひとつ弱さを知る
温かな君の手に
肩を寄せ目を閉じる

哀しさに
音をたて
崩れ行く心の臓は
誰がために
今もまだ
鼓動を止めぬのだろう

一筋頬伝う
温かい涙が
凍えそうな君のこと
溶かしてく

咲き乱れて
花の散るらむ
孤独を叫ぶように
夢に融けて消え行く
二人堕ちていくのだろう

月明かり
呑み込み
今宵狂い踊ろう
また二人出会えると
誓い合う

咲き乱れて
花の散るらむ
今宵君と共に
月の影に隠れて
二人堕ちていくのだろう
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