十二単

十二色の ネオンを渡ってく 私は魅惑の蝶
老婆心で つまづいた経験は 誰にもあるはず

君に たった一つ 感謝してる

来年の今頃はきっと 私はもっと私でいれる
あの日何も言わず離れてくれたから
全ての言葉を後悔した 夜もあったけどもうこりごり
明日の予定さえも決めれないなんて

十二色の 単衣(こころ)を纏ってる 季節を渡る蝶
馬鹿みたい 気まぐれの言動に一喜一憂して

君が 好きな本を 前もって読んで

あの日目と目が合った時に
どうして俯いたんだろう
あの日に限って古い靴でいたんだろう
砂時計のように何かが
音も立てず尽きただけなの?
明日の向こうへと君が沈んでいく

怖くない 君の 優しさ以外は

来年の今頃はきっと 私はもっと私でいれる
あの日何も言わず離れてくれたから
流行(はやり)の話題を調べては 新しい靴を履いてみる
明日の予定さえも決めれないなら…
決めれないなら…
……なら…
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