故郷

自転車に乗って 駆け抜けた坂道
ざわめく潮風 くぐり抜けて

夕日に向かって 駆け抜けたあぜ道
夢中で 無邪気で それが全てだった

星のない都会の空 どこか悲しそうで
ああ そんな夜は 思い出すの

変わらない町並みは きっとこの心を
いつまでもいつまでも やわらかく包むから

背がのびて少し 大人びた坂道
花びら散るような 淡い恋もあった

交差点 人の波に ふいに溺れそうで
ああ そんな時は 思い出すの

忘れないほほえみは そっとこの孤独を
いつの日もいつの日も 安らぎで満たすから

変わらない町並みは きっとこの心を
忘れないほほえみは そうきっと きっと
いつまでもいつまでも やわらかく包むから
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