魔法使いの娘

きみが魔法使いの娘だなんて
どういう幸福なんだ
お願いだから きみの不思議な
力を貸してくれ
いやいや ぼくのためじゃない
世の中のために使いたい
ごらんよ 世界は汚れきって
まるで地獄になっている
いやな奴がのし歩き
悪い奴が天下を取る
いい人は ぼくのように
何だか不運なんだ

あなたのために魔法を使いたい
昔の私は 何でも出来た
でもでも 許してね
魔法使いの娘でも
人を愛したら ただの娘になるの

きみが魔法使いの娘だなんて
どういう幸福なんだ
愛してるなら たまにタブーを
破ってみせてくれ
いやいや 欲のためじゃない
幸福のために使いたい
いいかい 誰もが荒(すさ)みきって
ずるいケモノになっている
愛を捨てて 抱き合い
傷をつけて 平気でいる
やさしさは 何をしても
とってもひ弱なんだ

あなたのために魔法を使いたい
昔の私は 何でも出来た
でもでも 許してね
魔法使いの娘でも
人を愛したら ただの娘になるの

きみが魔法使いの娘だなんて
どういう幸福なんだ
お願いだから きみの不思議な
力を貸してくれ
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