十六夜シーイング

ファインダー越し 雨降りに浮かぶ星に
ほんの少し弱音とか吐いてみたり
光同士を指で線繋ぎ
名前のない星座を創る日々だ
……ひとり

何万何億光年も旅してきたヒカリが こんなに優しいのはどうして?
もしも涙を星屑に変えられたなら
ねぇ、ボクも強くなれるのかな

にわか雨をようやくやり過ごしたら
次の雨がもうそこで待機してた
「雨続きのその後は晴れが続くよ!」って
笑って傘をさしてくれた

期待に応えられずに輝けないボクを 眩しそうに見るのはどうして?
太陽みたいに周りを照らしているのは
ねぇ、気付いているかな
キミだよ

ありがと、さよなら。
拝啓、泣き虫だったあの頃のボクへ
願い事ならもう叶ったよ

いつの間にか雨は上がっていて 今日は星空が綺麗だ
なんだか苦しいのはどうして?
星像が仄淡く揺らぐ 十六夜シーイング
ねぇ、ボクは強くなれたのかな?

────キミという引力に引かれながら
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