呼子舟唄

呼子の雨は しみじみと
旅のおんなの 肩に降る
呼子舟唄 連絡船よ
玄界灘の 雨(あめ)すだれ
さぞやつらかろ お前にも

七日と七夜 泣き腫らし
ひれふり山の 石となる
呼子加部島(かべしま) 悲恋の海に
あの日と同じ 陽は沈む
一人見つめる 旅の宿

イカつり船の 漁火が
遠いしじまに 揺れていた
呼子朝市 明日を信じ
旅人たちは 夢を買う
いつかいいこと あるように
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