みれん恋唄

どんなに待っても 波止場には
いつも他人の 入船出航
分っていたのよ 初めから
帰ると云った あなたの嘘も
みれん 汐鳴り 女の港

ひとりが気楽で いいなんて
あれは女の 口惜しさなのに
あなたも返して 欲しかった
怨みの一つ 憎まれ口を
みれん 盃 女の港

男と女が 切れること
ざらにあっても 私にゃいのち
戻っておくれよ もう一度
人恋しさに 降り出すしぐれ
みれん 残り灯 女の港
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