螺旋の月

眠れない黒い瞳 闇に潜んで来る
獣の吐息(いき)を殺し 今夜窓辺へ来る
満月に操られ 逆らう心うらはら
いいの でもいいの
底知れぬ夜へと堕ちてく
ゆらゆれてゆらめく 指に指を絡ませ
焦れるあなたで熱くなるの
最初はただ激しく その後でもっと深く
嫌というほど抱いて強く
…そう夢だから

何マイル離れてても 本能が嗅ぎつける
夜ごと愛貪るのは 誰も愛せないから
あなたは涙よりも 笑顔が寂しい男(ひと)
いいの でもいいの
傷を舐め合う この刹那で
ゆらゆれてゆらめく 肩にくい込んだ爪
跪かされ燃える炎
あなたのいる証 強請る唇塞ぎ
思う通りに抱いて強く
そして消えてよ

ゆらゆれてゆらめく 目と目でもう行きたい
過去も未来もない場所まで
だからただ激しく その後でもっと深く
嫌というほど抱いて強く
…そう夢だから
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