雪山讃歌

雪よ岩よ われらが宿り
俺たちゃ 町には住めないからに

シールはずして パイプの煙
かがやく尾根に 春風そよぐ

煙い小屋でも こがねの御殿
早く行こうよ 谷間の小屋へ

テントの中でも 月見はできる
雨が降ったら 濡れればいいさ

吹雪の日には 本当につらい
ピッケルにぎる手がこごえるよ

荒れて狂うは 吹雪か雪崩(なだれ)
俺たちゃそんなもの恐れはせぬぞ

雲の間に間に きらきら光る
明日はのぼろよ あの頂(いただき)に

朝日に輝く 新雪ふんで
きょうも行こうよ あの山越えて

山よサヨナラ ご機嫌よろしゅう
また来る時にも 笑っておくれ
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