陽は西から昇る

暗闇にぶらさがった 星が流れる夜
窓を開けて 風を舐めて 月明かり浴びて

徒(いたずら)に解き放った コトバ達の群れが
後に引けず あてもなく 泣く泣く彷徨ってる

例えば僕は何処まで 生きて行けるだろう
音も立てず 影も見せず 何も残さず
揺らめく街の光は まるでさざ波のように
時と共に朝の中へ

そしてまた陽は西から昇る 誰にも気づかれぬように
僕はただ呟くだけ あの日の愛を…

君が涙を流した時に 実は気づかないフリをしていた
これ以上君を傷つけることになるから
心の隙間を埋めるように まだ見ぬ明日へ導くように
眩しすぎる光の中、今

そしてまたこうしてる間に
陽は西から昇る すべてをあざ笑うように
僕はただ呟くだけ あの日の愛を…

そしてまた陽は西から昇る 誰にも気づかれぬように
僕はただ呟くだけ 今日の日の愛を…
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