夕暮れ

夕暮れの町で
ボクは見る
自分の場所から はみだしてしまった
多くのひとびとを

夕暮れのビヤホールで
ひとり 一杯の
ジョッキーを まえに
斜めに 座る

その目が この世の誰とも
交わらない ところを
えらぶ そうやって たかだか
三十分か一時間

雪の降りしきる夕暮れ
ひとり パチンコ屋で
流行歌の中で
遠い昔の中と

その目は厚板ガラスの向こうの
銀の月を追いかける
そうやって たかだか
三十分か一時間

たそがれが その日の夕暮れと
祈り重なるほんのひととき
そうやって たかだか 三十分か一時間

夕暮れの町で
ボクは見る
自分の場所から はみだしてしまった
多くのひとびとを
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