君のこと

ペダルを踏み込んだ
いつでも君だけを見つけたこの目に
あまりにもたくさんのことが飛び込んで

勘違いしていた 君のこと あの噂
すずめが電線から落ちる朝
皆が上の空するあくび すり抜け始まる日
寝癖しかめる顔 まぶたに確かめるほど
こんなにはっきり思い出せること 他にはないと知るよ

好きだったんだと思う
好きだったんだと思う

いくつかの角 曲がるたびちゃんと
君を振り返ればよかった

さよなら さよなら

ペダルを踏み込んだ
いつでも君だけを見つけたこの目に
あまりにもたくさんのことが飛び込んで

風が吹いた
君の髪揺らす それとは違う
僕には僕の風がまた吹く
すぐその時がくる気がするんだ

好きだったんだと思う
好きだったんだと思う

分からなくなってしまったことは
また僕に巡ってくる 君を見つけて きっと

ペダルを踏み込んだ
いつでも君だけを見つけたこの目に
あまりにもたくさんのことが飛び込んで

勘違いしていた 君のこと あの噂
すずめが電線から落ちる朝
皆が上の空するあくび すり抜け始まる日
窓の外眺めて 憂鬱を気取って
僕の日々をめくって
カレンダーは薄くなって 印のついた日はもう無くなって

好きだったんだよ
好きだったんだよ

嘘をつくどころか 話すら出来なかった
情けない僕だ

ペダルを踏み込んだ
いつでも君だけを見つけたこの目に
あまりにもたくさんのことが飛び込んで

ペダルを踏み込んだ
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