カナシキネガイ

待つばかりではなく ひきうけよう
君の肩の上にある 重すぎる荷物を
大丈夫。私には小さいけれど勇気ができた

今日みたいに 空が高い朝 君を失って
まさか、また一緒にいられるなど 夢にも想わなかったけれど

今日みたいに 空が高い朝 君が隣にいる
たぶん、もう離れられないだろう 君には私が見えなくても

片方の羽を なくしたから
飛べなくなった私は 誰にも見えなくなった
考えて、その結果 立ち止まることをやめた

昔みたいに 静かに時が立ち 下らない事に
笑って、やっぱり願ってしまうけど もうそれだけじゃなくて

柔らかい その手に増えてく たくさんの傷を
そっと、せめて月の光りから 隠してあげたいと思う

細い体。
のせる胸。
見上げる顔。
笑いあう2人。
背中にまわされる 大きな手のひら
気付く。
なくした羽の跡。
行かないで
行かないで
行かないで…
痛いくらい 全身に響き渡る

カナシキネガイ

今日みたいに 空が高い朝 君が隣にいる
遠くを見つめる君と 君を見つめる私と
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