それは小さな空だった

2人の知らない風が 吹き始めた

時間はあっという間に過ぎて あなたを見送るホーム
最終列車じゃない理由を 今は聞こうとは思わない

新しいシャツが 似合ってるよ
はにかむその横顔が あの日とひとつも変わらないこと
嬉しいはずなのにうまく笑えない

「遠く離れても 想いはいつも
君に向いてるから」って 抱き寄せてくれても
2人の知らない風が 吹き始めた
あなたはそれを止めようとはしないの?

それは小さな空だった あなたと私だけの
守っていこうと決めた春の朝
約束かわして列車のドアが閉まった

季節は巡り 広がり始めた空
今は寂しさなんて 感じるのも忘れてる

お互いの知らない想い出が増えて
これが大人になるってことなら哀しいけど
ひとつ笑うたび ひとつ泣くたび
あなたが遠くなっていくよ
あなたが想い出に変わっていく
私は それを止めようとはしないの
×