八日目の蝉

例えば泣かないことが
強いことだと思ってた
明日を待つ蝉のように
いつ消えるかわからない世界

真っ暗な闇の中を
それでも行かなきゃいけない
たとえそれが出口へと
繋がっていない道だとしても

また恐ろしい夜がくる
アタシは羽を閉じる
笑うように大きく揺れる木に
手足しがみつけて

つぶれかけた声を枯らして
アタシを歌うわ
この世界に生まれてきたの
輝けるはずなの

飛べるはず 八日目の朝も

誰かの声が聞こえる
正しくそして儚い
アタシのこの身体が叫んでる
かたく震えながら

何も見えぬ闇の中で
たった一人戦う
きっと誰も泣いている
弱いもの それでも
アタシはアタシを裏切りたくない

だから声が枯れても
アタシを歌うわ
この世界に生まれてきたの
輝けるはずなの

飛べるはず 八日目の朝も
飛べるはず 八日目の朝も
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